nakoは生きものだ

消費者、日記

9/12 月

リハビリ的に文章を書いていきたい。いわゆる原稿をいくつか書く機会があったのだが、今現在、締め切りを思いっきり遅延している。全く手につかず、滑っている感覚のみが残っている。何も掴めていない感じ。手触りがない。

 

こんなことならもっと早めに取り掛かるんだった、と、生まれて何度思ったかわからない常套句を思う。実際には、もっと早めに取り掛かることができた世界などないのに。言葉遊びでしかない。

 

自分の書き様として、計画的に分量(文量)を書くのではなく、ドライヴするように書くのが癖になっている。あるいは生来的なスタイルなのかもしれない。つまり、1日で何文字、一時間で何文字、今はこの章に集中してみよう、ではなく、というかそもそも書きたいけど書けない(という病)にずっとかかっているので、カフェインを大量投入したり、睡眠不足で「今しかない!」というタイミングで、一気にずらーっと書いている。ドライヴのように書く癖がある。

 

しかし、なんというか、そのドライヴの効力すら失われてしまったように思う。連日、コーヒーを何杯も飲んで、睡眠不足で気を狂わせて、ドライヴしてみようと試したが、なんともうまくいかない。この問題を、「そういう時期だから」で終わらせるわけにもいかない。とにかく生産物を提出する必要がある。何に向かって?

 

方向転換をしてみたい。気を狂わせて書くのはやめてみて、落ち着いてみる。漢字の閉じ開きに意識を割いたり、前の節の文章の添削をすぐにしたり、全体のバランスを気にしたり......だから、そわそわしながら書くのをやめてみたい。落ち着いてみる。とにかく生産物を提出すること、書き上げることそれ自体を気にして書いてみよう。ひょっとしたら、落ち着いているという状態も、狂いの一つの形態なのかもしれないが。